こんにちは!ロドニーです。
私が専門商社に勤めていた事は以前のブログでお話しました。
7月に既に転職先が決まっており、元商社マンとなる予定です。笑
本日は転職についてのお話です。
実は商社営業マンの転職市場の価値は高くありません。
私自身は特別頭も良くないですし、特別な技術もありません。
そんな私が身を持って体験した転職のお話をしようと思います。
現在、転職を検討しているアラサー世代の商社勤務の方の参考にして貰えれば嬉しいです。
なぜ市場価値が低い?商社マンの現実
一般的な転職の方法と言えば、転職エージェントを通して転職活動をするかと思います。
エージェントとの面談の際に例外なく言われる、自身でも市場価値が低いと痛感する理由があります。
それは商社マンは同じ営業職でしか再就職が容易ではないと言う事です。
他業種への転職を望む場合、以下の理由が大きな壁として立ち塞がります。
理由1:特化した武器がない
商社人材は特化した知識や専門技術がありません。
武器がないんです。※従事していた業務に関しての知識は除く
就職時にやりたい事が定まってない様な人の多くが、商社を選択するのが一般的です。
まさに私もその一人です。
との思いから選んだのが商社と言う業種でした。
医師免許だったり、Webのデザインや構築に精通してたり、建築物の設計や図面を引くことが出来たり・・・
これらが武器を持ってると言うことになります。
私の場合、このブログで何度かお話していますが、中国語が得意です。
が、残念なことにこれは武器になりません。
語学はコミュニケーションの道具でしかないんです。
それに世界のビジネス標準語は英語です。
グローバルなビジネスを望む場合、母国語が日本語の日本では英語ができない時点で既に世界から一歩出遅れています。
理由2:商社の給与水準に合わせた金額を提示できない
多くの商社では一般企業と比較して平均給与が高い傾向にあります。
給与が高いあまり、転職時の給与ダウンに耐えられない商社マンが多いのも事実です。
そして転職をせずに現状のまま留まってしまう。
採用する側も
となってしまうわけです。
要望に見合った金額を提示できない企業がほとんどです。
理由3:営業しかできない
商社の営業って、詰まるところ「何でも屋さん」なんです。
基本的にスペシャリストじゃなくて、ジェネラリスト。
商社マンは非常に優秀な人達の集まりです。
しかし、業務自体は非常にシンプル。
シンプルと言うより泥臭いですね。もはや。
シンプルな業務をハイパフォーマンスでこなしています。
商社で営業一筋として年齢を重ねるといよいよ危険。
向上心なく、淡々とやっていて30代後半にもなればやばいですよ。
取り扱っている有形商材を売ることしかできない営業マンになっていることも。
私の周りの方々がまさにそうでした。
更にこれらの理由が挙げられます。
いざ転職となり、採用する側の視点からすれば、
となってしまうわけです。
商社で学んだスキルや強みとは?
そんな特化した強みに弱いジェネラリストの商社営業職。
ここで商社営業で学んだスキルや強みとは何だったのか?
一旦整理してみたいと思います。
ビジネス面でのコミュニケーションスキル
商材営業スキル(資料作製やプレゼン等)
グローバル感覚(他国の文化や商習慣の理解)
語学スキル(英文メール・中国語メール・中国語)
私の経験含めて思い付く感じで書いてみました。
他の商社でも大きく差異は無いでしょう。
これらを総括すると、商社マンにはビジネスにおける調整力に強みがあると言えます。
やっぱり何でも屋だ。
商社マンの最適な転職先は?
上記で取り上げたスキルを生かすと言う意味では、冒頭でも述べましたが、やはり同じ営業職がもっとも最適と言うことになります。
キャリアアップ転職のしやすさで言うとメーカーや他の商社の営業職ではないでしょうか。
実際、転職エージェントからも営業職での提案が主体になってきます。
他業種への転職は?
続いてはスキルアップ転職の視点で見てみましょう。
他業種への転職を望んだ場合、
- どれだけタスクを効率よくこなす自信があっても
- どれだけ学ぼうとする意気込みがあっても
- どれだけ営業力があっても
結局はポテンシャル採用になってしまうわけです。
他業種への転職は年齢を重ねるほど不利になります。
まじ30歳を超えた瞬間の年齢に対する境界線、ハンパないですよ。
容赦ありませんから。
スキルアップ転職を考えるならこの点も視野に入れる必要があります。
スキルとキャリアは切り分けて考える!
キャリアアップ転職とスキルアップ転職の二種類についてお話しました。
実はよくこれを混合して間違う人が多いんです。
スキルとキャリアって別物ですからね。文字通り。
スキル=能力
キャリア=経験
特に採用する企業側が30歳を超えて求める人材にはスキルアップを多くは望んでいません。
どんな経験をしてきたのか?これまでのキャリアを見ています。
今までのキャリアで培ったモノ(既に持っているスキル)で、いかに我が社で最高のパフォーマンスを発揮してくれるか?
ココを見ています。
もちろん、若くしてマネージメントや新規事業の立ち上げから軌道に載せるまでの経験だったり、経営スキルがあれば話は別です。
現在の勤め先で伝説的な成果を挙げたなら異業種でも市場価値は高いでしょう。
しかし、そんな人材は現実的に多くいるものではりません。
極論言うと選択肢は二択
しつこくてごめんなさい。何回も言いますが、
- 営業しかできない
- マネージメントスキルも無い
- 専門性も技術もない
このような場合、転職の選択肢はグッと狭くなってしまいます。
どの企業も人材不足が叫ばれているとは言え、企業が欲しいのは
即戦力か?
若さか?
結局はどちらか。
20代:スキルアップステージ
30代:キャリアアップのステージ
商社マンに限らず今から転職しようとしている人や、将来転職を検討している人はこの認識を持っていたほうが良いです。
キャリアアップで今のスキルを活かし、更に高めるのか?
大幅な年収ダウンに耐え、専門性や新たなスキルを学ぶのか?
どちらかに重点を置く事になります。
何言ってんだコイツ状態ですよ。
非常に厳しいです。これ現実。
市場価値を上げる!30代商社マンの転職対策!
それでもイヤだ!って思いますよね。
それが人間です。
私なりの商社マンの市場価値を上げる方法はこう考えます。
転職エージェントを厳選する
良いエージェントを見付けましょう!
Bizreachなんて登録した瞬間にすんごい数のエージェントからのスカウトが来ます。
自分が面接官になったつもりでエージェント相手を厳選するのです。
転職エージェントなんて星の数ほどいます。
そして彼らも人間。仕事でやってます。エージェントの質もピンからキリです。
だからこそ、相性の良い人エージェントを探し出すこと。
親身に本気になって探してくれるエージェントこそが自分の市場価値を上げてくれます。
<追記>
商社マンの転職に関してより具体的な転職方法を執筆致しました。
転職で悩まれている方やキャリアアップの成功を目指している方は是非見て下さい!
本業以外で専門性や強みを学ぶ!
例えば金融業に行きたければ、株投資で利益を稼いで実績を出すとか・・・
Web業界に行きたいなら自分でWebサイトを運用するとか・・・
専門学校に通って、デザインを学んだりMBAを取得したりするとか・・・
日々の努力を習慣化して積み重ねないといけないわけです。
それでも異業種に進む場合は未経験からのスタートになるので、良くて現状維持か少しの年収ダウンかだと思います。
これは覚悟しなきゃいけませんね。
結局は自分次第。
もちろん他の選択肢だってあります。
ここまでお話して商社マンの市場価値は低いとは言いましたが、ビジネスの基本や全体を理解していのが商社マンの強みです。
起業するのもありでしょう。
そのまま今の会社に残るのもありでしょう。
副業するのもありでしょう。
しかし自己研磨や努力無しの転職は無理無謀。
30歳を超えて、ただ単に他の業界に行こう!なんて思えば・・・
って事を思い知らされます。
将来設計やキャリアプランを計画する場合、入社して働きだしたら3、4年後のことを考えながら仕事した方が良いですね。
自分の市場価値はどのくらいか?
落ち着いて自身を分析しながら、後悔のない選択をしてみて下さい。
あなたの転職活動のご参考なれば嬉しいです。
<追記>
商社からの転職で転職活動にお困りの方は以下のリンクから転職サービスをご利用下さい。
3分で転職相談の依頼が完了します。
それではまた!