備忘録

ドイツと日本の移民問題の違い

こんにちは、ロドニーです。

今日はちょっと真面目な話。

フランスの優勝で幕を閉じた2018年ワールドカップ杯。

歓喜に湧くフランスとは反対に前回覇者のドイツ代表メスト・エジルが代表引退を表明しました。

その理由は、彼が移民だったから。

詳しくはこちらの記事をご参照。

エジル、ドイツ代表引退表明…人種差別へ失望、連盟会長やメディアに怒り

ヨーロッパといえば移民問題が深刻な社会問題として定着している地域。

台湾からの移民である私は人事ではない複雑な心境でこのニュースを見ていました。

 

ワールドカップの優勝でフランスは移民の就職率がUPするという話があります。

 

ドイツの移民問題ってどのくらい深刻なの?

一般の人は移民問題と言われて、概念で理解はしていても本質までは理解できていない場合がほとんどだと思います。

ので、数字で説明して理解を深めたいと思います。

住友商事グローバルリサーチさんからデータを拝借致します。

2016年と少し古いデータですが、ドイツの2016年時点での人口は8,243万人です。

そのうち移民は11%。

移民にルーツを持つドイツ人(○○系2世のような感じ)が12%。

合算すると23%の約1,860万人が移民です。

2018年の現在はもう少し増えていると見て、

ドイツでは3割近くの人口が移民で占めているんだな~

と想定できます。

ドイツ国内の10人中3人が移民です。

小学校の30人クラスのうち、9人が外国人だなとイメージすると…結構多いです。

 

でもってその内訳で言うと、

移民の出身国別人口統計(2016)によると、最も多い出身国はトルコで約280万人と全体の約15%を占める。次いで、ポーランドが約187万人で約10%、ロシアが約122万人で約7%となっている

今回の話題となっているメスト・エジルはトルコ系移民です。

一つの広大な大地が続くEUでは、移民をInside EU(EU内移民)とOut side EU(EU国外移民)と分けて呼んでいます。

データを見る限り最も移民で多いのは10人に1.5人のトルコ系でEU外移民になります。

 

EU諸国の中でも景気状況の良いドイツはEU国内外問わずに仕事を求めて多くの移民が殺到するわけです。

地図で見てみましょう。白い部分がEUエリアです。

トルコはEU外の移民となります。移民の数が多いうえにEU国外からも来ている状況。

この記事ではなんで移民がこんなにも問題なのかを深堀することはしませんが、表面上の情報ででこうやって見えてしまうと移民反対派のドイツ人からすれば、移民の象徴となってしまっているトルコ系移民が批判の対象となってしまうのは感情的に自然とそうなってしまうのかもしれません。

悲しいですね・・・。

 

 

 

日本だと移民はどのくらいいるのか?

日本の立場からも移民問題を考えてみました。

日本でも外国人をよく見かけるようになった!ドイツだけじゃない!
日本でも外国人が多いよ!ドイツでもその程度なんじゃないの?

まだ抽象的なイメージのままなので、もっと具体的に感じてもらうために日本における移民はどの程度いるのか調べてみましょう。

日本では移民という言葉はあまり聞かず在留外国人と表現していますね。在留外国人のデータで見てみましょう。

 

2016年の日本の人口は1.27憶人で、在留外国人数は法務省の調べによるとおよそ250万人

人口に占める割合の2%で、50人に1人が在留外国人なります。

自分で調べてて思ったんですが、意外に少ないだな~と想定外の結果でした。もっと多いのかと思っていました。

 

この事実で考えると単純計算ですが、ドイツの移民問題は日本の15倍もヤバい!という結果になります。

日本に住んでいて肌感覚で感じる、

外国人、多いな~

と言う感覚がドイツでは日本の15倍だというのが現状で日本はなんか比になりません。

しかし、日本でも来る2025年問題(※)に備え、労働力の確保や国内生産力を上げる為に国外からの移住者を積極的に受入れる方向に政策を進めていて、今後も外国人や移民が増えるのはまず間違いありません。

※2025年問題とは日本人口の4人に1人は75歳以上の超高齢化社会で社会保障費、医療費の負担額増加して日本経済がパンクすると想定されている大問題。

 

 

 

移民は受け入れるべきなのか?

国力の低下している日本ではドイツの様に受入れるべきなのか?

結論を言うと、

 

受入れるべきではない。

 

と考えています。うるさい人が見たら燃えそうな発言w

移民の私が言うなって!ご意見もあるかと思いますが、もう少し考えを聞いてください。

 

相互理解なんて口で言うのは簡単ですが、

宗教、文化、教育の違いって簡単に理解できるものではありませんからね。

断言できます。

 

夫婦間の考えや、意見、すれ違いで・・・

なんて理由で離婚する夫婦が当たり前のようにいるように、

日本人同士や夫婦規模で理解し合えてないのに国の規模で理解し合うなんて不可能です。

綺麗ごとかじゃなくて、できないもんはできないんですよ・・・。

 

しかし、お互いに歩み寄ることはできます。

難民や移民は基本的に受入れるべきではないですが、

無差別に受入れるのではなく、愛国心を持った移民であれば受け入れるべきだし、愛国心を持っていることが大大大前提です。

クサイ言葉ですが、愛がないと物事は良い方向には進ません。仕事もそう。

ここ言う移民に求める愛とは、

  • 日本国憲法に従い
  • 国家に納税し
  • 国家繁栄に努める
  • 最悪の場合は宗教を捨てること

だと考えています。

宗教を捨てるなんて信仰者からすれば不謹慎で乱暴な話ですが、争いの原因なんて多くは、酒・金・女・宗教であることは昔から変わらない普遍の法則です。

【読まないで】宗教はビジネスだって話

続きを見る

 

基本的に受入れるべきではないけど、国家に忠誠を尽くせる愛を持っているなら受け入れるべき。

と言うのが私の考えです。

日本は移民の国籍取得が厳しい国として知られていますが、正直私は現状のそのくらいのレベルがちょうど良いのかなと思っています。

でも、移民当事者の辛さって移民後の先の人生にあるんですよね・・・。

メスト・エジルもそこの苦悩が大きかったはずですが、また次回の機会にでもお話しします。

 

 

多様性を認める難しさ

日本以外の多様性を受入れて認め合うべきと言うのは理解できます。

が、郷に入っては郷に従えって話なんですよね。

ラーメン食いたい!

と私が言っているのにフランス人の友人は

ズルズルすする音が嫌だ!汚い!絶対に行かない!

と言って譲りません。

うっせーよ!そんなの慣れろよ!
ココは日本なんだから日本の文化と習慣にも敬意を表さないとダメぞ!

って話なんですが、理解する素振りも見せないから困った話です。※実話

 

個人間でさえ文化や習慣レベルの争いが起こるんですがから、移民が増える事によって大きなトラブルが起きるなんて事は容易に想像ができます。

 

そういえば台湾留学時代に知り合ったイスラム教徒で、

豚肉めっちゃうめーーーーーー!!!

って叫んで食べていましたが、

本人は郷に入っては郷に従えだ!

と言って笑ってました。w

※イスラム教は豚肉を食べる事を禁止しています。

 

民族に関する問題は正直、何が正しい答えがわかりません。

全部正しいし、全部違うんです。

だから私の結論も正しいし、間違っています。※身も蓋もないまとめ

終わりのない答えを探して引き続き今後もいろいろな角度から自分の答えを探して行きたいと思います。

 

また次回!

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