こんにちは!ロドニー@tonrin55です。
季節はすっかり秋を迎えて外の片隅を除けば冬の様子が徐々に表れてきていますね。
皆さんはどのような秋を迎えましたか?
スポーツ? 食? 昼寝?
私は全部っす。※四季問わずw
私が大満足だったのは読書の秋を満喫できたことです。
ここ最近、まとまった時間が取れずに読書をできずにいました。
読みたい本が出てこなかったのもありますが、毎月一冊(年間12冊)は活字の本を読むとは決めているものの、ここ最近は全く自身の課したノルマをかすりもしていませんでした。
読書熱再燃のきっかけが今年度のノーベル賞の発表でした。
ノーベル賞と言われて思い浮かべるのは、カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞。
日本国内の様々なメディアに取り上げられて話題となりましたね。
読書遅咲きの私でも3年程前から氏の著書「日の名残り」を噂で耳にしてからすぐに拝読。
ご存じだった方も多いはずですが、受賞するとまでは思わなかったはず。
私自身も
と、予想外の受賞劇でした。
ノーベル経済学賞の驚き!
本日のお話はカズオ・イシグロ氏ではありません。笑
個人的にはノーベル文学賞よりも驚きというか新たな発見だったのが・・・
リチャード・セイラー氏のノーベル経済学賞の受賞です。
リチャード・セイラー氏の受賞理由は「行動経済学」という分野で多大な貢献をしたから。
行動経済学の分野では2002年のノーベル経済学賞でダニエル・カーネマン氏が過去に受賞しており、最近だと2013年受賞のロバート・シラー氏も行動経済学者で。
この行動経済学、経済学の分野では異端の分野と言われており、これまでは忌み嫌われていた分野だったとのこと。
少し話が逸れます。
私、なぜか知りませんが・・・
心理学や大衆心理学等の分野がとても好きです。
大衆心理とかFBI心理捜査の書籍は好きで良く読んでおりました。
あるんです。
行動経済学ってどんな考えなの?
めーーっちゃ簡潔に言うと・・・
経済学では「人間は必ず合理的な経済行動をする」という考えに対し、
行動経済学では「人間は必ず合理的な経済行動をするとは限らない。そこに心理学の要素も加わる」という考えです。
要は、「人間は合理性ではなく自己満足を優先した経済行動をする」って事ですね。
行動経済学は1950年代からハーバート・サイモン氏の研究や主張からその原型が生まれ、1990年代から大きく発展した分野です。
これまでは「経済学の数多くある考え方の一つ」程度としてしか認知されず、主流分野となることはありませんでした。
実は1978年にハーバート・サイモン氏もノーベル経済学賞を受賞しています。
サイモン氏は合理性や認知の限界「限定合理性」を提唱した人物です。
人間の処理能力には限界があり、完璧に合理的にはなれなと言う主張で組織論を述べています。
その中に行動経済学の片鱗が見えているのは言うまでもありません。
しかし、サイモン氏の受賞理由は「行動経済学」ではなく「経営学」の方面での評価が大きかったの私は考えています。
これまでの歴史では「経済学」と「心理学」二点の主張がせめぎ合っていたのですが、今回の受賞で、交わることの無かった二つの分野が一つの方向に向かってまとまって行っている事を象徴している印象的な受賞劇だったわけです。
リチャード・セイラー氏の受賞で行動経済学と言う分野は確固たる地位を確立したと言っても良いでしょう。
経済学方面はてんで無知な私ですが、この背景を知った瞬間、
と、疑問に思ったわけです。
目から鱗。
行動経済学を学ぼう!
お恥ずかしながら行動経済学の分野ではダニエル・カーネマン氏のファスト&スロー位しか読んだことがありませんでした。
この書籍で述べられている事を要約すると・・・
意思決定のメカニズムには2種類ある。
ファスト = 一瞬の判断、短距離走の様な意思決定
スロー = 熟考する判断、長距離走の様な意思決定
長年の経験をベースにした直感と言う判断は大体が間違っていない。そして人間は目の前にある合理的な要因よりも、過去の経験則からの判断を優先して行動を決定すると論じています。
将棋界の偉人、羽生善治さんの過去の名言で、
瞬間的にこれが正しいと感じるというのは、要するに、それまでの経験の積み重ねから脳がそう判断したということ
と述べられており、それを証明する様な形で理論的に解説された非常に良い書籍です。
わかりやすい例えだと掛け算九九ですね。
と問われると瞬間的に、
と答えますよね?
これがファスト思考。
と問われると、
即答できず、頭で計算を始める方が多いかと思います。
これがスロー思考。
ファスト思考は脳内で計算(スロー思考)しません。
2✕2 =4と言う答えが刷り込まれている(経験)だから瞬時に答えが出るんです。
話し出すと切りが無いので是非ご一読下さい。w
めーーっちゃ面白い良書です!!!
物事の捉え方が広がって世界が広がりますよ!
ビジネスマンは行動経済学を学ぼう
冒頭でも述べましたが、この行動経済学と言う分野は
「経済学」と「心理学」が合わさった分野です。
なぜ?
どうして?
どうすれば?
ビジネスをする上で大切な思考を養える素晴らしい分野が行動経済学なんです。
今後、ビジネスパーソンの必修科目になることは間違いありませんよ!
今回受賞したリチャード・セイラー氏の書籍は今まで読んだことが無かったので、既にこれを購入して現在読書中でございます。
今回の受賞でスポットを浴びた行動経済学。
そのうち「行動経済学とビジネス実践」なんて内容の薄っぺらい沢山のビジネス書が書店に並びそうですねw
変なのを騙されて買うくらいならしっかりとしたオリジナルの書籍を買って学びましょう!
きっと書籍の購入に投資した金額よりも大きいリターンが得られるはずです!
超余談
なんと、リチャード・セイラー氏は私の友人の師匠の師匠で何度も面識があるとの事。w
おそらく、私の身辺で最も近い世界の有名の人。※それでも遠いw
はい、どうでもいい話でしたね。
それではまた次回!